2008年10月3日金曜日

パワーリハビリ実施施設「うみのほし」を見学


昨日、院長と神戸市灘区にあるデイサービス「うみのほし灘北」へ行ってきました。

皆さんもご周知のとおり当院・当施設のモットーは「固定概念に捕らわれない自由な発想」であります。

介護事業はお上の認可事業であり勿論その枠の規則内で最良のサービスを提供し他事業所と如何に差別化し特化したものを実施できるかが評価につながる。
  • なぜ介護施設って大きなテーブルに専用の重たい肘つきの椅子が必要なのか? 
  • 運営プログラムにおいても何処の施設も似かよっていて独走性にかけている? 
とか・・・素朴な疑問を問うてみると? 勿論、全て大切な事ですがもしかするともっと最良の術もあるかも? 

介護における多くのスタッフの間には信仰に匹敵する、根拠はないが「介護とはこうあるべきもの」という絶対的ないい伝えがあり、なぜかこの業界が長い人ほどそれを大切に守り続ける風潮があり? 良いと思われる事や面白いアイデアが保守的な世界で日の目を浴びることなく個々の頭の中で消えて行き浮かび上がって来ない?  180度異業種からこの業界に入った私にとってはまさに「不思議の職、介護!」で、それを理解するまで多くの時間を要したものです。

その様な中で介護を理解、運営していく為にほぼ毎日、莫大な同業種のHPを徘徊し探求している中で、神戸にある「うみのほし」というデイサービスのブログに遭遇し、パワリハに対する情熱や独創的な運営手法に大変興味がわき、これは是非とも見学に行かなくてはと思っていたところ、この施設と懇意にされているオーロラ会の齋藤さんと酒井医療の橋詰さんにお願いして、ようやく今回の見学にこぎ着く事ができました。(齋藤さん、橋詰さん、いつもありがとうございます。)
当日は13時からの約束でしたので、枚方から52㎞の道のりをひた走り、12時半ころに現場周辺へ到着、少し余裕があるので近所のカレー屋さんで昼食をとり、(ここのルーがまた濃くて喉がからから・・・)まだ時間があるのでご近所散策、さすがに神戸の高級住宅街、民家が並ぶ町並みに突如、スーパーカーのメカドックが・・・
フェラーリやマセラッティそれに永遠の名車トヨタ2000GTが!
あっつ、本題からそれてしまいました^_^;  そのメカドッグの隣に「うみのほし北灘」が存在します。

ここは2階建ての倉庫を改装しその中に施設を作っているので外観は看板が無ければデイサービスとは誰も気付かない?!
素っ気な外観でも入口は雨が降っても利用者様が濡れる事が無いようにとしっかりと大きなテントが張り出し車も横付け出来る様に工夫されていました。
玄関を入ると折りたたみ式のイスと腰掛けを兼ねたロッカーが!(これは目から鱗!)

佐世保の石橋先生の施設も、そうでしたが細かい所まで利用者様の事を考え設計されています。
 
奥へ進むとマリア様と一枚のボードが・・・
ボードには「美しい若者は自然そのものの作品だが、美しい年老いた者は人生そのものの芸術品だ」と書かれていました。(施設長の思いが伝わって来るような気がします)
 
これがパワリハコーナー、マシンの前には鏡が貼られ利用者様がご自身でポジショニングの確認が出来る様に配慮されています。トレーニングを自分でチェックでき、視覚で確認できる鏡の設置は当施設と同じコンセプトですが圧倒的にこちらの方が見やすい。

施設内へ案内され私と院長は楊施設長と1時間強の話しをさせて頂き、氏の熱い思いや施設のコンセプトを伺い意気投合?! 特にパーキンソン病に対するパワリハ効果を研究されており、熱く語って頂きました。
やはり一番感動し同調させられたのは、氏の固定概念に捕らわれすに自由な発想を実践させておられるところでした。

ここの施設には介護施設では当たり前のテーブルが無いのです。また椅子は通常私たちが使用している軽いパイプ椅子で簡単に方向転換等のフォーメーションをとられていました。

楊施設長曰く「リハビリは常に進化するものであり固定概念を捨て利用者様の機能向上の為に何をすべきかを常に模索している。との事でその結果こういう形になったとの事のようです。

リハビリを中心に考えると入浴サービスも食事サービスもいらない。→→ 利用者様の機能向上に主眼を置くと、パワーリハビリ、太極拳そして等尺運動にバランス運動等の盛り沢山な運動機能訓練だけで短時間でも、密度の濃い十分なサービスの提供が可能である。→→ 自ずと利用者個人が施設利用に対する主眼点を明確にし目標設定ができる為に効率良いサービスを提供できる。 

しかし、妥協はなく、経験、流れ、結果等により更に良い方向に進化は止まらないとの事だそうです。
アメリカで10年以上働いてこられた氏、そのグローバルで合理的な考え方は本当に参考になりました。
再びレポートに戻って・・・
「うみのほし」のサービスの流れは先ずバイタルチェックを済ませ、準備運動それからマシントレーニングそれが終わると個別にバランス運動が行われ、そのご集団体操が開始されます。(この間約2時間半)集団体操が終わり一息つくと、また全員が揃って太極拳が始り、これが終了すると全てのプログラムの終了。(何と無駄のない運動サイクルでしょう! 当施設でもこの流れは必要・・・)
 太極拳の様子
介護の常識やぶりのパイプイスを利用者様のレベルやプログラムに応じて変化させるこの柔軟性が素晴らしい!
利用者様は休憩する暇も無いほど次から次へとサービスを受けられ充実した時間を過ごされておられました。また、全てのプログラムが20~30分かけて提供されており、無理なくゆっくりとしたペースで、実施されているのが印象的でした。
楊施設長の想いの詰まった「うみのほし」ですが、見事に想いが凝縮されそれが形になり活かされていると感じました。
当施設も負けてはいられない!進化し続け る意を確認した今回の視察でした。

投稿:M苫